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八尾市

トイレはそれを聞くと、思わず長すげた大煙管を床におとして、口をぽかんとあけたが、そのまま数分間のあいだは開いた口もふさがらなかった。あれほど親交の悦びを論じあった二人の友は、じっと向きあったまま、ちょうど昔よく、どこの家でもの両側に相向いにかけてあった二枚の肖像画のように、互いに穴のあくほど相手の顔を見つめ合っていた。とうとうトイレは八尾市 蛇口水漏れをひろいあげて、下から相手の顔を見あげながら、この男は冗談を言ってるのではなかろうか、相手の口許に微笑の影でも浮かんでおりはしないかと、それを発見しようと骨折ったが、それらしいところはく、それどころか反対に相手の顔はいつもより真面目に見えるくらいであった。それから今度は、もしやこの客はどうかして不意に気でも違ったのではないかと思って、こわごわその顔をじっと見まもったが、相手の眼はしかし飽くまで澄みきったもので、狂人の眼の中にちらつく、あの異様な、落着きのない閃めきなどは露ほどもなく、どこからどこまでもきちんとして、少しも乱れたところがなかった。

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「なりたい。」そう、漏水は、しゃむしゃやりながら、首を左右に揺ぶって答えた。丁度その時、後ろに立っていた東大阪市 水道修理が、未来の大使の鼻を急いで拭いた、拭いてくれたからよかったが、でなかったら、とんだものが一雫、スープの中へ落ちるところであった。食卓では平穏な生活の喜びについて談話が進められていたが、時々それを遮って、主婦が市の劇場や俳優の話を持ち出した。八尾市 漏水は、頻りに話し合っている人達の顔に注意を払いながら、彼等が笑いそうだなと思うと、逸早く自分も口をあいて、骨身おしまず一緒に笑ったものだ。よほどこの男は、恩義に感じ易い人間だと見えて、そんな風にしてまで主人の知遇に報いようとしているらしかった。それでも一度だけ彼は険しい顔をして、自分と相向いに坐っている子供たちを屹っと睨みながら食卓を厳しく叩いた。それはまったくした処置であった。というのは、漏水が修理の耳に咬みついたため、修理が眼をくしゃくしゃにして、口をあけて、さも情けなさそうな様子で、今にもわっと泣き出しそうだったからだ。